「魂の一曲」 第10回
「魂の一曲」再開ということで石崎ですこんばんは。
会社も通常営業戻ってますし、相変わらず吞んで寝ての生活ですが、
なんだか世の中にどんより暗いものが底に横たわっている感じがしています。
個人的にもちょっと悩んでいる時期だったのもあり、震災後一週間突然いろんなことを考える時間ができてしまったのでベッドでtwitter眺めつつ自分の人生みたいなとこまでおもいふけってしまってました。
中一でYMOに衝撃を受けて音楽の仕事したいな〜と思いつつ、いつの間にかするもんだと疑わなかったんですけど、学生のときにさすがにこのままでいいのかなと思った時期があり、そのときに救われた一曲です。
当時スペインのイビサ島という場所に毎年行ってたのですが、大学4年の年にロンドン→イビサと回って友達は帰って行き自分だけバルセロナに住んでいた先輩のとこに居座り、何となく狂ったように遊んでる自分にけじめつけようと最後一人旅するつもりでした。
で、その時止まってたホテルに96年くらいの地球の歩き方ポルトガル編というのがありまして、ふと大好きな沢木耕太郎さんの「深夜特急」を思い出しました。
その本のラストで彼はポルトガルの先っちょにある岬で旅の終わりを決めた、という下りがあるんですが自分もそこへ行きたいなと思い。。次の日リスボンへ向かいました。
で、何も分からないのでとりあえずユースホステルに行きユーラシアの端っこに行きたいんだけど、、リサーチしてるとどうやら「ロカ岬」らしい、電車とバスで1時間くらいというのが判明しそこを旅の終わりにすることにしたのです。
翌日、リスボンを巡る電車の終点からバスに乗り換え、ロカ岬までの道のりを聞いたのですがポルトガル人と日本人のカタコト英語のため降りる場所を間違え、3時間くらい歩くはめになってしまいました。
歩けども岬は見えず、日も暮れてきてるし野犬めちゃくちゃいるし、半泣きになりつつ、たどり着いたのですが既に観光客が大挙して帰る間際。
どうやら閉館時間があるみたく、灯台守のおっさんに懇願して何とか入れてもらえることに。
岬は思った以上に殺伐としていて風も強烈、この世の終わりみたいだったんですがぼーっと30分くらい座ってると日没の時に強烈な光景が。

で、そのときに聴いてたのがこの曲。
http://www.youtube.com/watch?v=pNQk_bnt_E4
くるり/ハイウェイ
グワーっと岬の下から雲が水平線に向かって流れていき、空と海の境目が分からなくなって、ふとこの先にまたアメリカ大陸があるんだなあと思った時に何となく自分と悩んでることがちっぽけに感じました。曲もハマりすぎて。
妙にすっきりしてしまい、翌日日本へ帰りました。その年、卒論書いたまま提出せずに留年(延命)。でも、あるすてきな出会いのおかげでレーベルのお手伝いをさせてもらえることが決まったのです。そして今に至る。
音楽で腹は膨らまないし、怪我を直せはしないし、
本当に音楽を楽しめる心の余裕ができるのはまだ先なのかもしれませんが、
自分はやっぱり音楽に救われていたし、今も、これからも音楽は必要なのだと、この時の気持ちと、思い返したのでした。
最後にその時の写真をもう一枚。
日没だけど、日の出にも見えます。

ちなみに後日、深夜特急はロカ岬ではなくサグレス岬という所だったことが判明しました。笑








